第一次小泉純一郎改造内閣で厚生労働副大臣に就任 (2列目中央、2002年10月)
確か、2年前の正月のことです。愛媛に視察に入られる予定の小泉総理の秘書官から、私に連絡が入りました。
「木村さん、四国に行くのでせっかくだから総理に本場の讃岐うどんを食べて貰おうかと思っているのですが、どこか有名な店を紹介してくれませんか」。
私は思わず、「美味しいのは田圃の中の立ち食いの店か、あるいは地元のお年寄りの打った讃岐うどんが、天下一品」と伝えました。秘書官は、立ち食いの店では厳重な警備が迷惑になるのではないかと心配され、後者を選んだようです。
一月初め、瀬戸大橋の玄関都市である坂出市に、小泉総理がお見えになりました。地元の公民館では、地域の老人会のうどん研究会の面々が集まり自慢の讃岐うどんを打ちました。なんと言っても、打ち立てのうどんは美味いものです。小泉総理も舌鼓を打っておられました。
さて、香川と言えば、誰もが思い出されるのが琴平町にある金毘羅さんではないでしょうか。金毘羅さんは、琴平山(象頭山)の中腹にあるため、本殿へと続く石段は1368段(御本宮まで785段)にも及びます。「こんぴら、ふねふね」と唄われるこの歌からもわかるように、金毘羅さんは古くから船乗りの守り神として親しまれてきました。この風情ある町並みのすぐ近くには、金丸座という日本最古の芝居小屋が国の重要文化財に指定されています。ここでは、江戸時代の「かぶき芝居」を昔のまま味わうことができます。
ここから高松市をへだてて、私の出身地である津田町から山側に深く入ったところにある、四国八十八ヶ所の最後の札所、大窪寺は静かな観光地として根強い人気が絶えません。
私は、昭和61年の衆議院選挙初当選以来、郷土・香川で多くの有権者と語り合ってきました。県民の皆さんの要望や願いを国政に反映するため、これからも郷土・香川の発展に全力を尽くす決意ですが、そのためにも四国四県が一体となって国造りに取り組んでいく必要があると、いま強く感じています。
最近の調査によると、過半数を超える都道府県知事が「道洲制の導入」について賛成しています。少子高齢化が進んだ2050(平成62)年には、四国の人口は2000(平成12)年に比べて約3割ほど減少すると見られています。40数年後には、香川県が消失するくらいの人口減をもたらすなかで、いかに地域を活性させていくか。四国の未来を切り拓くためには、受け身ではなく積極的に道州制の導入に取り組んでいく必要があると思っています。
世界にはアイルランドのように、四国とほぼ同じ人口規模(約400万人)でありながら、個人所得が四国のおよそ二倍もある国も少なくありません。アイルランドやフィンランドなど、四国と同じ人口規模の国々を参考にしながら、四国四県の力を結集して総合力を発揮すれば地域として大きな成長の可能性があると考えています。
「四国四県は、豊かな自然、文化にも恵まれ、ものづくりの高い技術もある、極めてバランスの取れた土地柄。日本の縮図である四国こそ、道州制のモデルになるべき」という識者の声も高まっています。道州制の導入のためには、各県がばらばらに取り組むのではなく、毛利元就の三本の矢ではありませんが四国が一致結束、思いを新たに、積極的に道州制の論議を深め、できるだけ早く「四国州」を実現すべきと考えています。そのためには、香川、徳島、愛媛、高知四県の県民も、まずは「四国人」としてのアイデンティティーを確立することが大切です。
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